
形成外科
形成外科
形成外科は、体表面の異常や変形、欠損、あるいは整容面の不満足に対して、あらゆる主婦親特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、皆様の生活の質“Quality of life”の向上に貢献する外科系の専門領域です。体表面を中心に、頭から足の先まで全身を治療対象としています。
形成外科で扱う疾患としては、けが(外傷)ややけど(熱傷)、きずあと(瘢痕)やケロイド、ほくろや粉瘤といった皮膚皮下腫瘍、眼瞼下垂症、皮膚や皮下の腫瘍などがあり、日常生活で誰もがよくかかる疾患です。できるだけ傷跡が目立たなくなるように治すという点を重視して治療を行います。
老若男女を問わず、体表面の問題でお悩みや困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
笑顔で再び社会生活に復帰される患者様の姿を見ることが、わたしたちの最高の喜びです。
体表のことでお悩みや困りごとがありましたら、何でもお気軽にご相談ください。
傷によっては正しい処置を行わないと治りが遅くなったり、感染したりして、傷跡が目立ってしまうことがあります。擦り傷などで傷口に砂利やアスファルト粒子が入り込んでいるときは、そのままにしておくと外傷性の刺青になってしまうため、局所麻酔をして丁寧に異物を取り除く処置を行います。
深く裂けた傷では最初にきれいに縫合することが、できるだけ傷跡を目立たなく治すことにつながります。
怪我をしたら、まず傷口を水道水で洗ってガーゼなどで出血を抑え、受診してください。
やけどは、皮膚に熱湯や熱い油がかかったり、ストーブやアイロンなど熱いものに触れることにより、皮膚が障害されるものです。また、比較的低い温度(44~60度)であっても長時間接することで皮膚が障害される低温熱傷もあります。やけどは皮膚の障害の深さによって、Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分けられます。Ⅰ度熱傷は赤くなるだけのもので数日でよくなり跡もほとんど残りません。Ⅱ度になると水ぶくれ(水疱)や潰瘍が生じます。Ⅱ度のやけどの中でも比較的浅くおおよそ2週間以内に治るものは目立つ傷跡になりにくいのですが、熱傷が深く治るのに2週間以上かかるようなものでは傷跡が残りやすくなります。深いⅡ度やⅢ度のやけどでは皮膚移植などの外科手術が必要になることがあります。やけどの深さはかかったお湯の温度や接していた時間などの受傷機転で決まりますが、感染したりすると熱傷が深くなるため、適切な処置を行うことが重要です。
やけどをしたら、応急処置として流水で15~30分程度しっかり冷却することが大切です。衣服を着た状態の場合は、衣服の上から冷やしましょう。水ぶくれがある場合は出来るだけ破らないようにしましょう。放置すると水ぶくれが破れて細菌感染することもありますので早めの受診をお勧めします。
やけど・擦り傷・切り傷などの外傷、手術後やにきびなどで傷あとが残ることがあります。
切り傷や手術の傷は通常の経過でも、最初は赤く硬いですが、徐々に柔らかく白色になっていきます。その残った傷あとを「成熟瘢痕」といいます。
「肥厚性瘢痕」は傷跡がしばらく経ってミミズばれのように盛り上がるもので、関節部など皮膚に引っ張る力がかかる部位はなりやすいといわれています。「ケロイド」は肥厚性瘢痕よりさらに炎症が強いもので、傷跡を超えて広がるのが特徴です。体質の影響が大きく、ちょっとしたにきびや虫刺されからケロイドになることもあります。
傷あとの治療は、保存的治療と外科的治療があります。保存的治療としては飲み薬やテーピング、ステロイドの塗り薬・貼り薬・注射、シリコンジェルシートの貼付などの治療があります。
保存的治療を行っても改善しないときには手術で傷あとを切り取り縫い直すといった外科的治療を行うことがあります。ただし、ケロイドは体質の影響が大きく、単純に切除して縫い直すだけでは再発してしまうので、術後に放射線(電子線)治療を行う必要があります。当院ではその治療はできないため、必要があれば放射線(電子線)治療ができる病院にご紹介させていただきます。
皮膚、皮下に生じやすいできものには、ほくろ、いぼ、粉瘤、脂肪腫などがあります。
ほくろは医学用語では色素性母斑といい、小さくて平らなものから大きく盛り上がるものまでさまざまです。一見ほくろに見えても悪性腫瘍であることもあるので、きちんと診断する必要があります。
ほくろを取るには、大きく分けるとレーザーで取る方法(自費)と手術で切除して縫う方法があります。部位や大きさによって最適な治療法は異なり、必ずしもレーザーで取る方が傷跡がきれいとも限りません。なるべく傷跡が目立たないような治療法を相談して決めていきます。
頻度の高い皮膚のできものです。上皮の袋が皮膚の下にでき、袋の中に角質や皮脂などが溜まって徐々に大きくなります。できものの中央に黒い開口部がみられることもあります。しこり以外には症状がないことが多いですが、感染すると赤く腫れたり膿んで痛みを生じます。粉瘤は自然になくなることはないので、気になる場合は手術で摘出を行います。
皮下にできる軟部腫瘍の中では最も多くみられる良性のできものです。通常痛みなどの症状はなく、柔らかいしこりとして触れます。自然になくなることはなく、スピードは個人差がありますがゆっくり大きくなります。治療は手術による摘出を行います。
いわゆる皮膚がんのことです。皮膚がんにはさまざまな種類があり、悪性度も異なります。発症当初はほくろと思われることも多いです。大きくなるスピードが速い、形がいびつ、色ムラがあるなどの場合は、悪性腫瘍が疑われますので、お早めに受診ください。必要があれば皮膚組織の一部または全部を取って顕微鏡で組織を確認する病理検査を行います。皮膚悪性腫瘍は、基本的には手術でしっかり摘出することが必要になります。その場合もできるだけ傷跡が目立たないよう、必要があれば局所皮弁といって周囲から皮膚を移動して欠損部を補うなどの再建を行うこともあります。腫瘍の種類によっては、専門的な治療が行える医療機関をご紹介いたします。
にきびとは、尋常性ざ瘡という皮膚疾患の通称で、前額部(おでこ)、頬、口の周り、下あごなどにできる発疹をさし、おもに思春期から青年期にかけてよくみられます。この発疹は、毛穴に皮脂がたまり、出口が炎症を起こして小さく隆起したもので、すぐに治ってしまう軽いものから、にきび痕として跡を残してしまう重症のものまであります。大人になってからできるにきびは口回りやフェイスラインにできやすいのが特徴です。
にきびができる原因は、性ホルモン、皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が関係しています。
にきびは、性ホルモンの影響で皮脂腺が発達し、皮脂が多すぎたり、毛穴の出口がつまったりすることで、毛穴の外に皮脂が出られずにたまってしまうことから始まります。この状態を「コメド(面ぽう)」(白にきびや黒にきび)と呼びます。
この状態が続くと、コメド(面ぽう)の中でアクネ菌が増殖し、炎症反応を生じます(炎症性ざ瘡、赤にきび)。
準備中です。
日本皮膚科学会が策定したにきび治療のガイドラインでは、アダパレンという毛穴の詰まりに効果があり、にきびをできにくくする薬と、アクネ菌や炎症に有効な抗生物質の飲み薬と塗り薬を強く推奨しています。
赤いぶつぶつしたにきびや膿を持ったにきびがあれば、アダパレンと抗生物質の飲み薬と塗り薬を組み合わせて使い、赤いにきびがよくなった後はアダパレンでの再発予防(維持療法)をする方法が、標準的な治療法です。また、毛穴にたまっている皮脂を針で穴をあけて押し出す面皰圧出という処置も行っています。そのほかの治療としては、ケミカルピーリングやレーザー治療、トレチノイン外用治療、漢方などがあります。
重症にきびの場合、根本的な治療の必要があります。
にきびを治す上で、スキンケアは大切です。自己流のスキンケアは肌トラブルに繋がってしまう可能性があります。
症状に合わせ、正しい治療を受けることが大切です。
炎症の後に、赤みや黒ずみ(炎症後色素沈着)、皮膚の凹み、皮膚の盛り上がり(にきびケロイド)が続くことがあります。にきび跡の状態によって、ピーリングやIPL、レーザー治療、トレチノイン外用療法などの治療を行います。
眼瞼下垂症は、上まぶたが下がって黒目が隠れ、まぶたが重たくなったり物が見にくくなる疾患です。瞼を上げる筋肉(眼瞼挙筋)のすじが緩んだり、皮膚がたるむことで生じます。加齢によるもののほか、ハードコンタクトレンズの長期使用や瞼をこすることで生じることもあります。また生まれつき片側または両側のまぶたが下がっている先天性眼瞼下垂もあります。
眼瞼下垂症になると、おでこの筋肉を使ってまぶたを上げようとするため、眉毛の位置が高くなり、額のしわが目立ったり、頭痛や肩こりの原因になったりすることもあります。
筋肉のすじ(眼瞼挙筋腱膜)が緩んでいるのか、まぶたの皮膚がたるんでいるのか、どちらが主な下垂の原因になっているかによって手術方法が異なります。筋肉のすじ(眼瞼挙筋腱膜)がゆるんでいる場合は、まぶたを二重の位置で切開し、眼瞼挙筋腱膜を前方に引っ張って固定する眼瞼挙筋前転法が代表的な手術です。皮膚のたるみが主な原因の場合は、傷跡が眉毛のすぐ下になるよう眉下で皮膚を切除して縫い縮める眉毛下皮膚切開手術を行います。どちらの手術も高齢化を背景にニーズが高まっています。
眼瞼下垂症の手術は、ものを見やすくする機能面の改善を目的とする手術ですが、目元の形態はお顔の印象を大きく左右するため、整容面にも配慮して手術を行います。
眼瞼下垂症の手術を行うと、ものが見やすくなるだけでなく、目の開きがよくなりおでこのしわが減って若々しい印象になったり、頭痛や肩こりが改善するなどの効果が得られるため、生活の質の向上が期待できます。
先天性眼瞼下垂症の場合は入院が必要になることが多いため、当院では行っておらず、入院施設のある病院をご紹介いたします。
まつ毛が何らかの原因で内側を向いていて、角膜に接触している状態のことです。目に痛みや異物感があったり、角膜に傷がついて目やにが涙が多く出る場合は、治療が必要になります。
乳幼児では下まぶたの皮膚や皮下脂肪が過剰なことが原因で、盛り上がった皮膚によってまつ毛が眼球の方向に向いてしまうことがあります。まつ毛が柔らかいので角膜炎を生じにくく、成長に伴ってほとんどの逆まつ毛は治っていくので、あまり程度がひどくなければ経過をみます。
成長してもまつ毛の向きが改善されず、角膜に当たるようであれば、手術による治療を行います。
また、加齢に伴い、まぶた全体が内側を向いてしまい、皮膚や睫毛が角膜にあたることもあります。下まぶたを支えている組織や眼輪筋、下まぶたの皮膚がたるむことが原因とされています。その場合も、手術による治療を行います。
TOP