
陥没乳頭
陥没乳頭
陥没乳頭は、乳頭(乳首)が内側にくぼんだ状態を指します。かゆみや炎症の原因となったり、授乳時のトラブルにつながることがあるほか、見た目のコンプレックスを感じる方もいらっしゃいます。形成外科・美容外科での専門的な治療によって、根本的な改善が可能です。
当院では、女性医師による陥没乳頭の日帰り手術を行っています。
陥没乳頭とは乳頭が突出せず、乳輪より奥へ引き込まれている状態をさします。
多くは生まれつきで、乳管束が短かったり乳頭を引っ張る線維組織が強すぎるために、乳頭が内側にひきこまれてしまっている状態です。
指で陥没した乳頭を引き出せる軽度なものから、まったく引き出せない重度のものまで、程度は様々です。重度になると、出産後に授乳障害を生じることがあるため問題となります。また、炎症を生じる等、整容面で問題となることもあります。従って、程度が強く支障を生じる場合は、手術の対象となります。
成長や乳房の発達とともに自然軽快することも多いため、思春期~青年期までは経過観察するのが一般的です。
陥没乳頭をみとめる場合は、まず市販の吸引器を用いた保存的治療をおすすめします。徐々に乳頭が引き出しやすくなる効果がある他、術後の再発の予防にもなります。
保存的治療の効果が弱い方は、手術を検討します。
陥没乳頭の手術で重要なのは
の2点です。
陥没乳頭の中でも、指で引き出すことにより乳頭を突出させることができる軽症例では、手術的な修正も比較的容易ですが、指で引き出してもまったく乳頭が出てこないような重症例では修正が困難なことが少なくありません。重症例では、乳管を温存しようとすると陥没の修正が不十分になり再陥没しやすく、乳管を切断すれば修正は容易ですが、授乳機能が消失してしまいます。
当院では、酒井法による手術を行っています。拡大鏡を用いてできるだけ乳管を温存するよう丁寧に索状の拘縮組織を解除します。再発予防には、術後にご自宅で吸引を継続することが重要です。しっかり術後のフォローアップを行い、サポートします。
※乳輪下膿瘍を生じているような場合には、大きな病院をご紹介させていただくことがあります。
陥没乳頭は、機能面と美容面の両方に関わる繊細なお悩みです。恥ずかしくて相談しにくい、何科で相談したらよいか分からないという方も多くいらっしゃいます。当院では、診察や手術はすべて女性の形成外科専門医である院長が行い、スタッフも経験が豊富です。プライバシーに配慮して、治療を行っております。お気軽にご相談ください。
TOP